東電通期、6852億円の最終赤字

 東京電力が30日発表した2013年3月期決算で、売上高は前年度比11.7%増の5兆9762億円、純損益は、6852億円の最終赤字となった。

 販売電力量は、生産の落ち込みがあったものの、東日本大震災の影響からの反動で増加したことなどから、前年度比0.3%増の2690億キロW(1時間あたり)となった。

 料金改定や、燃料費調整制度の影響により電気料収入単価が上昇したことから、電気料収入は前年度比13.1%増の5兆3754億円に。

 一方、支出面では、原発の全機停止で火力燃料の消費量が増加したことに加え、為替レートの円安化による燃料価格の上昇などにより、燃料費が増加。経常費用は前年度比9.7%増の6兆3647億円となった。

 また、固定資産や有価証券の売却、退職年金制度の見直しなど経営合理化を進めていく。

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