アベノミクス政策についての議論が、2日の参院予算委員会の公聴会で行われ、慶應ビジネススクール准教授の小幡績氏は「金融政策は、円安株高に出ているがそろそろ打ち止めではないか」と述べた。片山虎之助委員（日本維新の会）の質問に答えた。
アベノミクスは1年後、2年後どうなる？ というストレートな質問に対して、小幡氏は「金融政策は、円安株高に出ているがそろそろ打ち止め。（日銀総裁の）黒田（東彦）さんが、やれることは一気にやってしまうという戦法だったということもあるので」と述べた。
すでに国債の買い取りについても相当程度進んでいる、その状況についても「さらにやると行き詰まる」との見方を示した。
また、経済評論家の上念司氏は「大胆な財政出動ができるかどうか。そして、増税を延期できるかどうか。そうでなければアベノミクスの腰が折られてしまう」とした。
産業、安全保障などあらゆる面でのアキレス腱となっているエネルギー政策についても、原発再稼働の可能性についても、上念氏は検討の必要性を言及した。
