ごぼうで夢を実現させた男

「ごぼう茶」を流行らす

 ごぼう茶で財を築く。中国で夢は限りなく膨らんだが、現実は厳しかった。ごぼう茶を生産する技術もなければ、販売ルートもない。王さんはすべてのメンツを捨てて、一から生産の方法や、ごぼうの種類などについて学んでいった。

 王さんは2005年、家の敷地の一画に、試験的なごぼう茶生産工場を作り、何度も試作を重ねて、こつを掴んでいった。だが、そのとき作られた商品は、低価格で工場に出荷する程度だったという。さらに投資をして生産工場を整えると、大手の食品会社から発注が入るなど、事業は徐々に上向き始めた。

 一番の転機はインターネット販売を始めたことだった。王さんはパソコンの勉強を始め、中国最大のインターネットモール“ タオパオ”に店を開いた。これがきっかけで、王さんのごぼう茶は全国の人たちに知られるところとなり、今では一年に300万個以上を出荷している。発注は海外からもあり、昨年はマレーシアに20トン出荷したのだという。さらに今年は発酵ごぼう茶という新商品を売り出す計画だ。

 ここ数年で王さんは結婚し、子供も生まれた。家や車も買って、都会で見ていた夢を農村で叶えた。道を探しさえすれば、農村にも都会と同じようなチャンスがある、と王さんは思っている。

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