今週の週刊経済誌ランキング1位は、「社長の発信力ランキング2013」の日経ビジネスだった。連休は終わったものの、なぜか合併号だが、総合ランキングは昨年と顔ぶれは同じだが、読めば納得できる。東洋経済、エコノミストの2誌が不動産の特集を組んだ。
◆1位 日経ビジネス 社長の発信力ランキング2013
独自の手法で企業トップの発信力を数値化した特集で、登場する社長をコミックタッチのイラストレーションで紹介するなど、工夫も凝らしている。
孫正義、白川方明、柳井正、豊田章男、三木谷浩史の各氏は、同じ顔ぶれだが、社長という枠にとどまらない「社会性」が発信力に繋がるとして、独自の方法で発信力を高める社長も紹介していることがおもしろい。
◆2位 週刊東洋経済 不動産2極化時代
昨今のアベノミクスがらみで不動産特集が増えているが、今回はアプローチを変えて、下落するマンションもあることを伝えている。
マンション編とオフィスビル編に分けられているが、どちらにも起きている。例えば、マンションで顕著なのは、都心への逆流。1980年のバブル景気では、一戸建てマイホームが理想で都心から郊外への勢いが強かったが、しかし、今回のバブルは真逆となった。
ベッドタウンの価値が下がり、品川や麻布十番は上がっている。この辺は「マンション価格 総まくり500駅」というデータで確認できる。
◆3位 週刊ダイヤモンド 仕事消失時代に生き残るビジネスマン
ミドル世代の受難の状況にスポットを当てている。頑張って働いてきたが、変化の波から逃げ切れない。それがミドル世代。そんな彼らの仕事が消える理由は5つある。
定年よりも前に、大きな変化が来てしまったが、「40歳から始めよう キャリアチェンジの心得」を指南している。
◆4位 週刊エコノミスト 不動産は未体験ゾーンへ
東洋経済と特集が被ってしまった。不動産市場の先行きを読んで、相続にも活かそうという特集だ。
ビッグデータを使った分析や世界不動産マネーの動きなどマクロな視点でひも解いている点が東洋刑事あとは違い、相続編も併せて特集しているのも同誌らしい。8個の「知って得する相続ノウハウ」を中心に据えた、使える節税は一読の価値ありか。