立教池袋中学、高校を運営する立教学院(東京)はこのたび、職員が12年間にわたって8300万円あまりの学校の資金を横領し私的流用していたことが内部調査によって判明したと発表した。
元職員は、同校在職中の2000年から2011年までの12年間に、管理を任されていた学校会計外の3つの銀行口座(福利厚生資金、諸経費、互助会)から私的流用を行っていたという。その損害総額は8312万7763円だった。
不正は、この元職員が他部署に異動した後に発覚。そして、4月5日付で退職した。
これまでに約5000万円の弁済の目処が立っているといい、残額についても、本人から弁済の確約を得ており、全額を回収できる見込みだという。
また、この元職員は事務長で、中高の資金を管理。今年4月に定年退職をしており、退職金を充てると完済できるとの情報もある。