香港の著名ショートセラー、カーソン・ブロック氏の調査会社マディー・ウォーターズが、英銀行大手スタンダード・チャータード銀行が持つ債権の質が悪化しており、社債相場が下落すると発言したことで、同行の株価も下落している。
同行の株価は、13日の終値は30.50ポンド安の1552.50ポンドとなった。スタンチャートはこの件についてのコメントは出していない。
これは先週に米ラスベガスで行われた投資家向けカンファレンスで、ブロック氏が発言したもので、同行が最近扱うようになったローンの質が低下しているとの指摘を行った。現在は、このリスクが顕在化していないという。
先日は、シンガポール先物取引大手オーラムの会計に不正があると発言し、同社から提訴されている。
また。他では、カナダの林業会社サイノフォレストの保有森林面積が虚偽であると発表し、株価を大暴落させ、経営破たんさせたこともあった。マッディー社のレポートは「デス・レポート」とも呼ばれることがある。
カーソン・ブロック氏