国税庁はこのたび、個人事業主たちの所得・申告状況の調査を発表した。納税額と個人氏名の公表が現在では行われていないために、実質的にはこの調査が、その代わりとなる。今年は所得100億円以上の人が4人(昨年3人)、50億円以上100億円以下が13人(同8人)となるなど、上位層は軒並み増加していた。
100億円超が4人
まずは下の分布表を見てみると、年間所得額が億レベル以上になると、人数がすべての層で増加していることがわかる(本業の他にも、利子、配当、不動産、譲渡なども含む)。
100億円超 4人(3)
100億円以下 13人(8)
50億円以下 60人(45)
20億円以下 167人(143)
10億円以下 487人(426)
5億円以下 2709人(2477)
2億円以下 9310人(8741)
(所得額、分布人数、昨年の人数)
また、50億円以上100億円以下は、東京4、愛知2、京都2、埼玉1、静岡1、兵庫1、香川1、山口1と続いた(単位はそれぞれ人)。
それと同時に、1000万円以上~1億円以下の各層においても、同様に人数が前年よりも増加している傾向を見ることができた。
1億円以下 3万9830人(3万8039)
5000万円以下 8万9739人(8万8120)
3000万円以下 17万1864人(16万7947)
2000万円以下 22万7885人(22万3428)
1500万円以下 24万2575人(23万8910)
1200万円以下 27万3147人(27万107)
1000万円以下 47万3095人(46万8941)
また、1億円以上の所得者が東京都内だけで4984人。東京都内で配当所得を得ている人が4万7431人、不動産所得を得る人が39万2348人もいる。この人たちも、今後数年間は所得額が増えそうだ。