日本ではリスクヘッジが必要
メイウェザー選手のようにはいかないが、日本でもボクシング界にはいくつか動きが出てきている。まず、高学歴化だ。
これは詳しい説明は関連記事に譲るとして、米国にはない習慣だ。大学在学中に教職免許を取得している選手もおり、引退後は高校教諭などとして勤務してリスクヘッジをかけることができる。
また、ロンドン五輪のミドル級で金メダルを獲得した、村田諒太選手だが、もう一段上の世界を目指してプロ入りを決めた。
東洋大学職員という安定した身分を捨てたが、やはり金メダリストの重みは凄かった。広告代理店最大手の電通の子会社が身分を保障することでまとまったようなのだ。
ここでは、試合そのものが業務で、世界王者を獲得することが至上命題となる。選手寿命も長くはないボクシングだけに、日本では一攫千金だけを狙わずできるだけリスクを抑えることも必要となる。