私立小学校のボーダーは年収600万円、年収1200万円は42%も

年収600万円以上がボーダーライン?

 私立小学校では年収1200万円以上が42.1%(学習費総額168万円)、年収1000万円以上でも16.2%(同148万円)だ。年収800万円以上の世帯でも1000万円以上世帯よりも高く16.7%(同135万円)と、やりくりしている様子が感じられる。

 表には記載しなかったが、年収600万円以上~799万円が14.8%だが、400万円~599万円が6.8%となっており、私立小学校への進学として、年収の目安は年収600万円以上と言っても過言ではないかもしれない。


青山学院初等部
 すでに公立小学校の教育現場では、学級崩壊は現実に起きているところも多くある。ガードマンの常駐をPTAで話し合った学校もあると聞く。学校によっては、学習どころではなく、安全に気をつける必要さえ出てくる。やはり私立に行かせたいところだろう。

 生涯で見れば、3歳児の幼稚園から高校3年まで15年間で比べて、すべて公立なら504万円、すべて私立なら1702万円となる。その差は約3.4倍にもなる。

 また年収が高い世帯は、学内の費用だけでなく、塾など学外での学費も高くなる傾向がある。年収1200万円以上の家庭の平均は、私立小学校平均36.9万円、中学23.2万円、高校42.7万円となった。これは他の階層よりも高い金額だ。
 

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