高級ブランド価値、ルイ・ヴィトン苦戦、グッチ、プラダ伸びる

 調査会社ミルフォード・ブラウン・オプティモーが発表した、世界の企業ブランド価値ランキングの、ラグジュアリーのカテゴリーで、トップは全体で29位のルイ・ヴィトン(227億1900万ドル)となった。しかし、前年から企業価値が12%減、ランクも8位下がるなど、他の競合ブランドの追い上げも激しい。

 この調査は毎年同社が行っているもので、消費財を扱う企業のブランド価値を金額に算出してランキングを作成している。ラグジュアリーブランド企業全体の伸びは前年比で6%増で、そのランキングは次のとおり。

(全体順位、ブランド名、金額、増減、昨年順位)
29位 ルイ・ヴィトン 227億1900万ドル -12%  21位
40位 エルメス   191億2900万ドル   0%   32位
68位 グッチ    127億3500万ドル   48%増 ランク外
95位 プラダ    94億ドル       63%増 ランク外

 グッチ、プラダとはまだまだ開きがあるものの、両者の追い上げはかなり驚異的なものとなっている。プラダ、グッチ、ともに仏PPRの傘下であり、それぞれ63%、48%増となった。新興国での認知度、消費を高めていることなども評価されている。

 ここ8年間では、エルメスが297%増という急激なブランド向上があったものの、今年は増減0%にとどまっている。

 他でも米アッパーブランドのカルバン・クラインもランク外ながらも浮上、さらには、SPAのザラも調査では伸びが見られた。ラグジュアリーブランド企業にとっては、こうしたブランドもライバルとなる。

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