今週の週刊経済誌ランキング1位は「日経ビジネス」。5年に一度、日本で開催されるTIAD(アフリカ開発会議)に合わせての特集だ。同誌は先日、メコン川流域を取り上げたばかりだが、アジアの次はアフリカというわけだ。他の経済誌にはない日経新聞社の世界のネットワークを活かした好取り組みだ。
◆1位 日経ビジネス 現地徹底取材 アフリカ
2週前に「メコン」を特集。次は「ナイル」特集かとも考えたが、「現地徹底取材 アフリカ」の特集となった。10億人フロンティア市場として胎動するアフリカと、市場を狙う各国各企業を現地取材してレポートしている。
アフリカというと、直近では日揮社員が犠牲となったアルジェリアの事件があった。進出リスクを際立たせたが、10億人という確かな市場がそこには存在する。アフリカの総人口6分の1に相当するナイジェリアは2014年にもGDPでアフリカ最大になる。そして数年で、2012年のインド経済の規模を追い抜くという。B2Cで考えれば、メコンではなくアフリカこそが一番の市場だ。例えば化学品メーカーのカネカは、高品質のつけ毛を売り込む。他にもすでに成功する日本企業がいる。
◆2位 週刊エコノミスト 使える統計学
「今後10年間で最もセクシーな仕事は統計家である」―― 米グーグル・チーフエコノミストであるハル・ヴァリアンの言葉だ。2009年の発言であるため、あと6年なのかもしれないが、トレンドはまだ続く。そんな統計家という仕事が、ある言葉とともに日本でもやっと馴染みがでてきた。
それは「ビッグデータ」。春以降、3/30号『週刊ダイヤモンド』で「最強の武器 統計学」、4/20号『週刊東洋経済』第2特集で「使える!ビッグデータ」と、各誌で「統計学」が矢継ぎ早に取り扱われている。
◆3位 週刊ダイヤモンド 子どもが伸びる!中高一貫校・高校ランキング
この時期に高齢の「子どもが伸びる!中高一貫校・高校ランキング」。「卒業生1人当たりの国公立大学合格力」を軸に高校を評価する。国公立は1人1校1学部しか合格できないため、大学合格者数の単純な比較ではわからない高校の真の実力を分析したランキングだという。今年も中高一貫校が上位を独占した。
◆4位 週刊東洋経済 まだ間に合う!日本株大作戦
5月23日から株価が急激に落ち込んだ。1万6000円目前から急落しつづけ、週明けの27日も下がった。そんな中での「まだ間に合う!日本株大作戦」だが、つまり、「一時的な調整」派の特集となる。
第2特集では「動き出した富裕層」。子供の教育が最高の投資であり、年間の学費が1000万円でも惜しまない。