売上除外、現金主義、代物弁済…
検察の冒頭陳述によると、川本被告はグループ法人の内部でビル保有とビル管理の業務を行い、さらにその会社を次々と清算していったという。税務調査で受けた調査も聞かず、さらに、指示に懸念を示した税理士を降ろして新しい税理士と契約したり、代物弁済を行ったり、架空の固定資産を売却して売上を除外するなどしていたという。
丸源ビル
81歳となった現在でも生涯一人身を貫く川本被告は、すべての事務処理を自分でこなし、税理士事務所の事務員A氏に指示してやらせていたという。
ただ、閉廷後に川本被告は「売上を落として脱税するバカはいませんよ」と怒った様子で否定した。