アルワリード王子がフォーブスに「9000億円安い」で怒りの提訴

 サウジアラビアの大富豪アルワリード・ビン・タラール王子が、米誌フォーブスの長者番付で、資産を低く評価されていることに対して、記事内容を不服として同誌に訂正などを求めて、ロンドン高等法院に提訴していたことが6日ガーディアンの報道でわかった。

 フォーブスの今年の長者番付によると、アルワリード王子は200億ドル(約2兆円)で、世界で26位の大富豪ということになっている。

 ちなみに、他でも発表している長者番付では、この資産総額が異なっている。
・アラビアンビジネスマガジン 259億ドル
・ブルームバーグ       269億ドル

 6月4日には、王子の投資会社キングダム・ホールディングスの発表によれば、アラビアン、ブルームバーグの2つの試算が採用されており、フォーブスは出てこない。

 この2つとは約2割も違い、また、王子自身の試算では296億ドルとなっており、フォーブスとは約3割も違うことになる。

 この発表以降、キングダム側は怒りをあらわにし、まずは5月にキングダム幹部が、米CNBCのインタビューに答えた。その内容が、フォーブスは中東を軽視しているんだというもの。

 さらに「今後はフォーブスの取材には答えたくない」とまで言い切っていた。

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