これとは別の尺度で計算した純粋に稼いだ金額のランキングも作成されている。こちらでは、任天堂の山内溥氏が1位となっている。
1 山内溥 906億円 任天堂相談役
2 松下幸之助 527億円 パナソニック創業者
3 柳井正 428億円 ユニクロ創業者
4 斎藤一人 328億円 食品販売
5 上原正吉 376億円 大正製薬会長
6 岡田和生 261億円 ユニバーサルエンターテインメント会長
7 長谷川萬治 261億円 長谷川萬治商店創業者
8 高橋洋二 259億円 ユニマットグループ代表
9 孫正義 238億円 ソフトバンク社長
10 上原昭二 214億円 大正製薬会長
全体を眺めると、3位の柳井正氏、9位の孫正義氏あたりは、最近でこそ後継者選びを口にする機会も多くなっているが、1位の山内氏に今後も迫る可能性があるだろう。
さらに、20位には、121億円でサラリーマンが唯一ランクインしている。タワー投資顧問の投資運用部長の清原達郎氏だ。2005年度(2004年分)の長者番付で、所得税額約37億円で、推定年収は100億円で全国1位となったことは記憶に新しい。
「申し込みが異様に増えたようで、かなり繁盛したと聞く」と当時を知る業界関係者。手法は典型的な逆バリ投資で、底なしに下がったリーマンショック時など相当な苦労があっただろう。
額を考えれば、04年の運用がピークだったことがうかがえる。一昨年にオリンパスの大量保有報告書に顔を出したり、今年に入り、週刊ポストにインタビューが掲載されるなど、時折元気な姿を見かけることがある。