安愚楽牧場の女社長ら逮捕、返ってこない4200億円

 経営破たんした「和牛預託商法」の「安愚楽牧場」(本社・栃木県那須塩原市)が18日、預託法違反の疑いで、元社長の三ヶ尻久美子容疑者(69)ら旧経営陣3人を逮捕した。経営破たんから実に2年。1億円以上の出資者135人を含む、7万人以上、総額4200億円以上を集めたが、出資者への返還額は5%とも言われ、被害は甚大だ。

 東京商工リサーチによると、出資総額は4200億円以上で、しかも1億円以上の出資者は135人いることが判明している。また、一人の出資額としては最高で3億500万円という投資家も確認されている。一人当たり平均では、約574万円となっており、被害は小さくない。

 同社は昭和56年に創業し、元本を保証した上で、年利3%以上の高利回りを謳い、出資者を増やしていった。

 今回の逮捕容疑としては、一昨年、出資者約100人に対して、実態を反映せずに牛の頭数がそろっているかのように見せかけて、出資を募るという事実と異なる説明をしたという。

 畜産関係者によれば、安愚楽の黒毛和牛は育成期間が通常よりも短く、「安愚楽の牛は品質が悪く、安く買いたたかれる」と業界では言われていたという。思ったような配当が出ることがないのは、むしろ当然か。

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