仏調査会社キャップジェミニとRBSウエルスマネジメントは18日、世界の富裕層のマクロ動向をまとめたレポート「ワールドウエルスレポート2013」を発表し、富裕層人口は、北米が、アジア太平洋を再び逆転し、新興国から米国に富の移転が起きたことが明らかになっている。
2012年の動向をまとめた最新版によると、資産100万ドル(約1億円)以上の富裕層人口は、対前年比9.2%増の1200万人になったことがわかった。
全体的には2011年は、世界的な景気低迷や動乱、大災害などで富を失う人も多く出たために厳しい年となり、2008年以来の富裕層人口減少となった。しかし、2012年は、アジアが引き続き高い伸びを示したことと、北米の景気が好転したことも大きく寄与している。
地域別では最も多いのが北米で、同11.5%増の373万人(12.7兆ドル)となり、アジア太平洋の同9.4%増368万人(12.2兆ドル)を再逆転した。