病院らしくない病院を造りたい!!

「個性的で、病院らしくない病院を造りたかった」


ヨーロッパの古城をモチーフにしたクリニック
 宮城県白石市の住宅街に突如出現する、ひと際目立つヨーロッパ風の白亜の館。左右に尖がり屋根の塔がある古城のような優雅な外観、白い石積みの外壁。どんな外国人の邸宅なのかと、一瞬思うかもしれません。実は、この建物は美容クリニックを併設する眼科医院「大手町おおはし眼科」。高級輸入住宅のハウスメーカー、フロンヴィルホーム千葉が建てたクリニックです。先代から医院を受け継ぎ、現在院長を務める大橋氏に、なぜこのようなクリニックを建てたのかをお伺いしました。

– まるでヨーロッパからそのまま移築したかのような建物ですが、患者様はびっくりされませんか? 

「初めて来た方は驚かれますね。田舎なのに浮いているでしょう?(笑)親も眼科医だったのですが、医院を受け継ぐ時に、建て替えました。医院建築はメーカーも様式も似たり寄ったりになってしまうのですが、それではつまらないなと思いまして。病院なのにそれらしくない、個性的なクリニックを造りたかったのです。当初、私が『お城のようなクリニックを建てた』と噂が広まって、それを聞いた友人が訪ねてきたのですが。彼は戦国時代のような日本風のお城を想像していたらしく、洋風だと知って驚いていましたね(笑)。どこにもないような、インパクトのある病院になりました。」

理想を極限まで追求できる自由さが決め手


2階の美容クリニックへと続くサーキュラー階段


美容クリニックへの待合室
 クリニックの玄関を入ると、まず大理石の白い床が印象的なエントランスホール。右に行けば眼科、左のアイアンドアは美容クリニックに通じています。蔦をイメージしたような美しいデザインのアイアンドアを通れば、目に入るのは吹き抜けの大きなホール、天井まである巨大な窓と重厚感あるカーテン。天井から下がる巨大なシャンデリアや調度品は、フランスの貴族の館を想わせます。2階へ続くサーキュラー階段から下を見下ろせば、まるで映画のワンシーンを切り取ったかのようです。

– 多くのハウスメーカーがありますが、その中でフロンヴィルホーム千葉を選んだ理由は何でしょうか?

「こちらを選んだ決め手は、自分の裁量の幅が広かったからです。大手だと、例えばタイル1つとっても規定のものがすでにあって、選択肢が少ない。でもここなら自分の理想を極限まで追求することができますし、個性的な家を造ることができると思いました。」

– 建築上で、こだわった部分はどこですか?

「眼科と美容クリニックは完全に分けていて、雰囲気も異なります。美容クリニックは女性が居心地良く過ごせるよう、より豪華に凝ってつくっています。また時代の変化に耐えられるように、鉄筋ではなく木造にしました。外壁の石積みもこだわったのですが、海外の住宅を知り抜いた担当の方のおかげで、完成度が高く美しく仕上がったと思っています。」

より美容感度の高い方がリピーターに


シアトルで買い付けた調度品が並ぶカウンセリングコーナー
– 家具は海外に買い付けに行かれたのですか?

「はい、シアトルに専属コーディネーターの方と一緒に買い付けに行きました。やはりプロが選ぶものはセンスがいいですし、安心感がありましたね。自分の色々なわがままも聞いてもらえますし。クリニックが完成するまで1年ほどの期間がありましたが、どの過程もすごく楽しんで行えました。」


優雅な気分に導く美容クリニックの処置室
– クリニックを建て替えて、患者様の層や質に変化があったりしましたか?

「建物の雰囲気のおかげで患者様も気分が優雅になられるようで、特に女性に喜んでいただいています。美容クリニックでは外見をきれいにするだけでなく、心も華やかになって帰っていただきたいですから。質という意味では、より美意識の高い方、美への感度が高い方が集まるようになった気がします。フロンヴィルホーム千葉では一般の住宅を建てられる人がほとんどですが、私のように医院を建てることもできます。特色ある医院を目指すのでしたら、ハード面から変えるのも一つの手だと思いますね。」


お気に入りの院長室
院長先生の熱い想いに、本格的な海外輸入資材だからこそ応えることができた、常識に囚われないクリニック。医療という日常的なものと非日常的な建築が融合し、きりっとした緊張感の中にも居心地の良い空間が創出されていました。
住宅から多目的建築まで、すべての顧客の願望に100%応えるフロンヴィルホーム千葉。家作りにおける真のホスピタリティとは何かを教えてくれる、日本では稀有なハウスメーカーと言えるでしょう。

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