中国の富豪たちが子供のより良い教育を探し求めて、イギリス各地を回っている。そうした人たちを対象に有名校を回って見学する大型バスツアーが組まれ、街中でそうした集団やバスの目撃情報がちらほら出ている。
最上級の教育は金で買う
英紙タイムズでは、イングランド西部のバース市で、34人の中国人乗客が次々に降り、交通ルールなど顧みず大胆に道路を横断し、キングスウット・スクールに入っていく様子が伝えられている。
同校はこの英国一周ツアーの最終目的地だといい、ツアー会社の社員が「この人たちをつれて歩くのは、子供を世話するのと一緒。いや、それよりもっと大変だ。子供はしかれば分かるが、この人たちは言っても聞かないんだから」と愚痴をこぼしていたのだという。
昨年、中国共産党幹部の薄煕来氏(ボー・キライ)が、長男ボー・グアグア氏を英ハロースクール(英国の伝統的な全寮制のパブリックスクール)に通わせ、オックスフォード大学に進学させた。女子学生を寮に連れ込んでドンチャン騒ぎをしたり、フェラーリを乗り回したり、放蕩三昧。結局は単位を取得できずに、ハーバード大学に入りなおしたこともあった。
共産党の幹部から、民間の大富豪まで中国人は、金でも何でもいいから、ワールドクラスのブランド力を持つ最上級の教育を、金で買いたがる。