「課税逃れ批判」スターバックス53億円納税へ(英)

 では、なぜ長年にわたって支払って来なかったのか、という点について、英ディレクターのクリス・エングスコフ氏が次のように答えている。

 「英国全体で760店舗を展開していますが、これには大きく2つの問題があり、店舗急拡大のため優良な不動産を借りるにあたって利益が出るまでに長期の時間がかかること、さらにはロンドンは不動産をはじめ資材など高コストであることから、採算の可能性が低くなっています」

 つまり、ロンドンをはじめ英国では高コストのため、出店を続けていくには採算がなかなか合わないと主張している。ただし、英国は重要な市場であると位置付け、今後も2年間で1000人の新規見習いを採用し、今後5年間では5000人の新規採用を行うことを予定しており、70店舗を改装するなど継続的な投資を行っていくという。

 「法人税を支払っていないことは事実。法人税は、会社が行う利益に基づいています。我々は、英国での利益は難しいので、法人税を支払う立場にされていないことを発見しました」とも述べている。

 顧客や当局との関係悪化をスタバにとっても大きな痛手となることは明らかで、「最終的にもっと貢献できるよう、アプローチの詳細を詰める必要があります」としている。

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