2003~04年の間に当時のライブドアは超大型分割を連発するなど、当時の新興市場は完全にバブっていた。デイトレーダーから多くの「億り人」を輩出した時代でもあった。杉本容疑者もその一人であった。
◆グレース
2003年5月 1対2000
2004年4月 1対3
◆エリアクエスト
2003年6月 1対2
2004年6月 1対2
これだけの取引で資金を転がしていき、3億円に到達したという。一部ではインターネット掲示板の2ちゃんねるにも、自身の保有株を書き込んで煽るなど、「ネット仕手」などと揶揄もされてきた。
日経ビジネス2006年4月17日号で紹介
されていた杉本満容疑者
だが、他の銘柄で相場操縦の疑いが持たれるようになり、今回、逮捕されるにいたった。
また「経験は必要だが、経験によって増える知恵と同じ分量の牡蠣殻が頭に付く。知恵だけ採って、牡蠣殻を捨てるということは人間にとって大切なことだが、老人になればなるほどこれができぬ」という、海軍中将の秋山真之の言葉を紹介していたこともあった。
自身、牡蠣柄を捨てることができなかったようだ。皮肉にも昨年暮れからの大相場による実りを享受できたのかどうか?