瞬間的な利益を追わない
今からでも10倍高を狙うために、厳選して絞ったのが次の2つだ。
・三ツ星
(ジャスダック・5820)
株価 220円
PBR:0.33倍 予想PER:5.07倍
キャブタイヤケーブルでトップ。前期は主力の電線が低調に推移したが、経営の合理化に成功し、その効果で増益を確保。今期も増益の予想だが、震災復興が本格化すればさらなる上乗せも期待。
PBRは0.33倍と超割安。
・妙徳
(ジャスダック・6265)
株価 259円
PBR:0.63倍 予想PER:7.41倍
工場の自動化・省力化に不可欠な真空吸着搬送機器メーカー。海外生産比率上昇によるコストダウンに注力している。業績が堅調なうえ自己資本比率は89.3%、しかも無借金を誇る超優良財務。
にもかかわらず割安感は強い
※株価はいずれも6月7日の終値ベース
日経平均株価は昨年よりも上昇しており、全体的に低位株も少なくなってきた。基本であるPBR1倍割れも以前よりは減っているが、鮎川氏は「PBRやPERを軸とした投資の判断基準は揺るぎません。ただ、あまりに銘柄の選択が限定的になる場合は株価の上限を若干引き上げる必要性は地合いによってはあるかもしれません」という。
基本はそのままで、あとは状況に応じて、少しずつ自分でアレンジすればよさそうだ。また、鮎川さんは「個人投資家として利益を上げる最大の手法は、決してブレない投資スタンスです。流行を”追いかける”行為は単なる後追い行為であり、瞬間的なラック的利益は出せても個人投資家人生を持続させることは困難でしょう」とも話す。