そろそろ年収減に直面しそうな10億円男カルロス・ゴーン

ファナックに1億円プレーヤー13人

 今期の報酬開示では好業績の会社からは複数の1億円プレーヤーが出てきている。特にファナックは稲葉善治社長をはじめ13人もの1億円プレーヤーを輩出した。他には1位のゴーン氏がいる日産自動車、三菱商事が各6人、大和証券グループ、野村ホールディングス、大塚ホールディングス、武田薬品工業が各5人となっている。

 日本の高収益企業の代表格であるファナックは、1億円以上の役員は一昨年から6人、14人、13人と推移している。山梨県所在の世界的企業で売上高経常利益率が
4割前後で毎年推移している。

 武田薬品工業はランキング2~4位に、2位デボラ・ダンサイヤ氏、3位のフランク・モリッヒ氏、4位の山田忠孝氏を送り込んだ。同社には、長年収益に貢献してきた糖尿治療薬「アクトス」など薬の特許切れを前にして、急速M&Aに舵を切り、「国際化」を果たした事情があり、3人を招へいし長谷川閑史社長よりも報酬が高額となっている。

 また、昨年は業績が低迷して「野菜ホールディングス」への社名変更などの株主提案が行われた野村ホールディングス、さらに同業界大手の大和ホールディングスはともに昨年暮れからの活況を呈した相場のおかげもあって、それぞれ5人を出した。

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