高級ピアノ「スタインウェイ」がPEに身売りで非公開化

 二代目となってからは拠点をドイツから米NYに移し、米独の2カ所を制作拠点として、特色のあるピアノを作り、現在でも世界のピアノに大きな影響を残している。ただ、経営基盤は安定しておらずCBSへの買収などを経て、現在のスタインウェイ・ミュージカル・インスツルメンツに至っている。

 スタインウェイはドイツの工房で、職人が1年かけて1台を制作するといわれており、注文が入れば入るほど受け入れができないという厳しい状態が続き、現在の競争環境では戦いに勝ち抜くことは難しい。また、熟練工の不足も深刻で育成が急務だという。

 そのため、現在の同社はマス層向けに低価格帯のボストン、エセックスというブランドも世界で手掛けており、こちらは経営の安定に寄与している。

 2012年の売上高は3億5371万ドル、最終利益は1351万ドル、1株利益=1.09ドルとリーマンショック前の水準に戻っていた。

 スタインウェイは今回の買収で非公開化することになるが、ブランド死守と経営の安定化の選択を選んだことになる。

 同社は6月に、NYのシンボル的存在だったスタインウェイホールも4320万ドルで売却している。

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