ファミリーに待望の後継者デビュー
安子さんは邦夫、由紀夫両氏に合計84億円の生前贈与を行ったが、それでもなおも300億円の資産が残っているという。政治団体を使えば公益を目的とする性格上、相続税や贈与税が課されることはない。資産を継承できても、問題は後継者だったが、その華麗なる一族の鳩山ファミリーだが、後継者と目されていた二男の鳩山二郎氏(34)が、福岡県大川市長選で当選を果たし政界デビューが叶った。
福岡県大川市は安子さんの父でブリヂストン創業者・石橋正二郎の地盤でもある。家具など木工の町としても知られるが、地元の福岡市民によると、そんな静かなところに、父の邦夫氏はもちろんのこと、地元の県議らも総出で応援に駆け付け、選挙戦は連日のように新聞報道されていたという。
イチ地方の首長選挙を注目選挙に変えしまったのは鳩山家の注目度の高さだ。ダブルスコア以上の大差で結果は圧勝だった。莫大な資金力と、地盤、看板を受け継ぐ二郎氏。いずれは、父親の選挙区(福岡6区)を引き継いで国政に打って出るという見方で周囲は一致している。
他では、2位の中村博彦氏は理事長を務める社会福祉法人からの報酬を合わせて7754万円。6位の松田公太氏も株式譲渡益を含めて5631万円、7位の中西健治氏は前職JPモルガンの株式配当などを合わせて5556万円だった。小沢一郎氏、亀井静香氏の両大物議員もランクインした。