この先来るか? パーソナルシェフ「ハレルヤ」

 あらかじめ作っておいた料理を届けるケータリング・サービスとは違い、定期契約している顧客のキッチンで、シェフが用意してきた食材を調理して提供するパーソナルシェフ・サービスは米国が発祥の地。そのなかでも、肉、魚、卵、乳製品などを使わない「マクロビオティック」「玄米菜食」のレシピを柱に、食べる人の健康に優しい料理を提供して〝異彩〟を放っているのがハレルヤだ。

マクロビオティックで食に目覚める


松本社長
 「飲食店をプロデュースする会社で企画を担当する仕事に12年携わった後、今度は自社で飲食店を展開する会社で20店ほど新規出店させました。多忙を極めた際には2カ月で4店舗もオープンさせたことがあって、心身ともに変調をきたしました。そこで出会ったのがマクロビオティックで、食事の大切さに目覚め、本物の食を通して人を元気にしようと決意。そのためにはレストランの〝ハレ〟の食事ではなく、日常の食事の大切さを伝えた方がいいと考え、パーソナルシェフ・サービスという事業形態を選択しました」

 そう語る代表の松本敏弘さんが、個人事業として「ハレルヤ・パーソナルシェフ・サービス」のスタートを切ったのは2009年4月のことだった。

 スタッフは松本さんを含めてわずか3人。自らリスクを背負って事業を始めるのは、傍から見ると勇気がいるように思える。

 しかし、松本さんは晴れ晴れとした気持ちで新天地に足を踏み入れることができた。

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