CM拒否られたパナソニック、民放のありえない言い訳

電波産業会の規定が時代遅れ?

 そもそも、録画してCMを飛ばす人も多いから、テレビCMがテレビ受像機にとって最適な広告媒体ではなくなっていた。利用者は放送専用機でなく多様なものを映すディスプレーを求め、「電波産業会の運用規定そのものが時代遅れ」(関係者)との声も少なくない。


スマートビエラ
 ある広告関係者は、WEB限定となった今回のCMについて「民放に拒否されたことが知られ、すでに広告効果は数倍。ネット限定でも成果が得られれば、今後、テレビ受像機を売るのにテレビCMは必要ないという声も出てくるだろう」と予測する。

 もっとも、今回の一件でパナに軍配が上がったと見るのはまだ早い。

 あるアナリストはこう指摘する。「スマートテレビの時代になれば、ディスプレーとチューナーや録画装置部分などは分離するべき。ディススプレーは5~10年もつが、装置部分は3年で陳腐化する。分離されれば、組み合わせ技術での囲い込みが得意な日本メーカーには不利になる」

 果たして、テレビCMなしでスマートビエラはどれだけ売れるか。多方面から注目されている。

1 2
よかったらシェアしてね!
目次
閉じる