近年の急速な経済発展によって、中国の富裕層は増加しつづけ、1000万元以上の資産を持つ人は102万人以上いるとされている。そんな中国人富裕層の世界的なイメージといえば、「贅沢品大量買いの成金」といったところだろうか。贅沢品をどこまでも追い求め、海外のブランド品を買いあさる姿は、世界中の人々を驚かせた。欧米で販売された高級品の約6割を中国人が買ったという統計もある。
だが、こうしたイメージは一部の中国人富裕層を不快にさせるかもしれない。富裕層の一部の女性は、ブランド品を買い込むだけでなく、“本物のマナー”を身につけ、真のセレブになるためにお金をかける。今、北京で、マナーや儀礼を特訓するフィニッシングスクールが注目を集めている。
何佩嵘(Sara Jane Ho)さん
講義は、北京にある豪華なホテル内で行われる。女性たちは「皮のむき方から種の出し方まで。一つのオレンジをフォークとナイフを使って如何に上品に食べるか」を学ぶ。
ここで講師を務めるのが何佩嵘Sara Jane Hoさん(27歳)。スクールの代表をつとめる。