■「大失敗をしてそこから努力して這い上がってきた成功者」の事例
たとえば、30代前半で複数の事業を経営している若手実業家がいます。現在彼は、フェラーリに乗ったり、億超えの高級タワーマンションに住んでいたりと、きらびやかな生活を送っていますが、以前にいくつもの失敗を経験しています。
元々学生時代の成績も良く、とある有名大学に入った彼は、学生サークルの延長で、ある事業をはじめます。最初はうまくいったかのように見えた事業ですが、1年足らずで1000万円を超える借金を背負って廃業。同時にせっかく入った学校を退学をせざるを得なくなります。
20歳そこそこで大きな借金を抱え、睡眠時間を削っていくつものアルバイトを掛け持ちし借金返済に奔走。ようやく借金が返済できそうな頃、2度目の事業を始めます。それが軌道に乗りかかったとき、別の事業として飲食店を始めます。
しかし、新規飲食店の運営に右往左往している間に、事業運営を任せていた信頼していた人たちに裏切られ、事業はガタガタに。方々に奔走し、なんとか事業を再度軌道に乗せ、その後数年かけて成功しています。
「10代、20代はただただ上に行きたかった。20代までは自分が主語でした。年を取ると人に裏切られたり、人がついてこなかった経験があり、何のために生きるのか、何のために仕事をするのか、を追及していくことになりました。結局そんな経験や考え方が、現在の経営理念に活かされています」