年収3000万円の2割が大失敗から復活 30代で年収3000万円を実現する(9)

■泣かず飛ばずから成功する人、大きな失敗から成功する人
 もう1例、大きな失敗から成功した人の例としては、20代で起業、30代前半で成功させたIT関連企業の経営者がいます。

 高校卒業後、いくつかのアルバイトを経て、20代で起業。最初、事業を始めたのはいいものの、なかなか軌道に乗らず、運営費でお金は出て行くばかり。なんとか、事業を軌道に乗せようと、方々から借金をして食繋ぎます。が、やがてはそれも終わり、銀行からは借金を断られます。ついには、消費者金融からお金を借り、クレジットカードのキャッシングをして、借金に重ねた借金で、なんとか事業を維持している状態でした。

 それほど追い込まれた状態になってしまった時に、ふと「なんで俺がサラ金に頭さげなあかんねん」と一念発起。

 そこから必死で奮闘し、営業に駆け回り、なんとか借金を返していきます。その後、事業は軌道にのり、やっと成功。事業も順調に拡大し、オフィス街の一等地にオフィスを構え、成功した若手経営者として注目を浴びています。

 しかし、こういった大きな失敗ではなく、小さな失敗を繰り返しつつ軌道修正して成功していった方は多いです。

 小さな失敗は、売り上げが思ったように上がらないというものから、運営経費で借金がかさむ状況など、失うお金は数十万円から数百万円という金額なので、大きな痛手を負うことはないので、再起しやすいです。

 他にも、何人もの30代年収3000万円実現者が泣かず飛ばず状態や大きな失敗を経験しています。つまり、30代で年収3000万円を実現するような人だからといって、やることなすことすべてを成功させてきたわけではなく、そのほとんどの人が、桁違いの才能を持っていたり、まったく失敗のなかった人生を送っているわけではないのです。<竹内正浩>◆バックナンバー(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)

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