今年が最後と決意!
「会費のお知らせを妻に先に見られてしまって、家に帰るなり、やめろと言われた」
そう落胆した様子で話すのは、ある大手マスコミの中間管理職。年収は1000万円以上で、家計も一般的には恵まれている部類。アメックスプラチナカードは保有してからすでに約10年になるそうだ。とにかく出張で使いまくって、単価の高い料理店で使うなどしたら、インビテーションが届いたそうで、それからしっかり財布の定位置に収まっている。
だが、妻が家で使っているカードは他社の年会費無料の楽天カードだという。プラチナの家族カードも持っているというが、もっぱら普段は実利的な楽天カードの方を妻は使っているとか。「旅行をした時は(プラチナ)コンシェルジュを使ったり便利だけど、子供ができてからは、時間もなくて、使う機会もグンと減ったかな」という。
アメックス自体がそもそも、旅行などに強いカード会社であり、使いこなすために旅行や飲食をするということになるが、旅行となるとまとまった時間が必要で、高所得のビジネスマンほど多忙のため、なかなか行くことは難しいのかもしれない。
そして、結局は「今年が最後の更新」ということで妻を説得。来年は解約することが「家族会議」で内定したようだ。
持ち続けたくても、妻からの圧力に晒されるのが常だ。
また、別のプラチナカードホルダーは「目に見えるサービスは年に1度の誕生日プレゼントだけ。実際には見えないサービスをうまく使いこなせるかどうかが大事。あと、目に見える価値と言えば、見栄くらいかな」と話す。
もちろん所有物の一種であるため、見栄の道具という要素は大きい。ただ、目に見えるサービスが少ないのがさみしいところ。そのあたりがサービス拡充につながったのではないか、と見られる。