今週の週刊経済誌ランキング1位は「伝える技術」を特集した「週刊ダイヤモンド」。同誌の発行元から発売された書籍「伝え方が9割」を題材に展開したものだが、書籍とは一味違った読み味と雑誌ならではの手軽さがある。
◆1位 週刊ダイヤモンド 伝える技術 なぜ『伝え方が9割』なのか
著者の佐々木圭一氏は、内外数々の賞をとった広告会社のコピーライター。作詞もこなす伝えるプロが、伝え方を伝授するという内容だ。
だが、元々は理系でボツばかり出していたダメ社員だったというが、ある法則を見つけ、サクセスストーリーが始まった。特集は、半分は本で紹介する法則の一部を切り出したもの。「『ノー』を『イエス』に変える技術」や「『強いコトバ』をつくる5つの技術」など、分かりやすくまとまっている。まだ手に取ったことのない人には良いかもしれない。残りの半分は、「伝えること」に一家言ある方へのインタビューなど。
◆2位 日経ビジネス ロボットVS職人社長
用紙を飾るジャパネットたかたの名物社長・高田社長と、映画「アイロボット」を彷彿とさせる人型ロボットの顔が、テーマを象徴する。著名な5人の職人社長が、最新テクノロジーと誌上対決した。
5人の職人社長とは、河原成美・博多一風堂創業者(ラーメン)、星野佳路・星野リゾート社長(ホテル)、ジム・ロジャーズ・ロジャーズHD会長(投資)、小川三夫・鵤工舎創設者(大工)、髙田明・ジャパネットたかた社長(実演販売)。
◆3位 週刊東洋経済 ネット保険&共済
一言でいえば「特約だらけの複雑な保険よ、さようなら」という特集。相談有料の実力派FPら5人が挙げた保険候補は、すべてインターネット上で契約できるものになった。「開発者は語る 保険はもっと安くなる」など、興味深いインタビューも掲載。
◆4位 週刊エコノミスト 金持ち投資、貧乏投資
「金持ち投資、貧乏投資」というタイトルだけ見ると、”成功した投資と失敗した投資”みたいに読めてしまうかもしれないが、そうではない。”お金持ちの投資術を学び、貧乏でも賢く投資しよう”という意味だ。
「金持ち投資」で登場するのは「海外不動産の心得」。人口増や成長率から値上がり益を狙う。ハワイやマレーシアなどが話題の地域として取りあげられている。ワイン投資ファンドなどの紹介もある。貧乏投資はというと、NISA(少額投資非課税制度)の利用だとか。