スウェーデン名門ボーディングスクールがいじめで学校閉鎖

　スウェーデンの名門ボーディングスクール「Ｌｕｎｄｓｂｅｒｇｓ　Ｓｋｏｌａ（ランドバーグ）」で、警察沙汰になるいじめが発覚し、監督当局が28日までに、在校生の安全が確保できるようになるまで学校の閉鎖措置を命じた。期間は6カ月間。国内外で、この事件では大きな衝撃を持って受け止められている。

　同校は日本での知名度は低いものの、スウェーデン西部に1896年創設され、卒業生には同国の政財界の大物の子弟も多く、99年の卒業生にはスウェーデン王室のカール・フィリップ王子も含まれるなど、同国では3本の指に入る名門ボーディングスクールとして知られている。

　在学生徒数は13～18歳まで約200人。男女比は男子が少し多い。施設面でも陸上競技施設、ゴルフコース、サッカー場、スキーゲレンデなど体育施設尾充実している。年間学費が2万ユーロ（約260万円）だが、他国のボーディングスクールと比べればそれほど高くはない。寄付金は別途必要になるという。

　こうした環境で大きな事件に発展することは考えられないが、その内容は凄惨なものだった。