上場企業の従業員の平均年収1000万円以上の企業が41社で、全体では600万円未満が55.7%であることが、東京商工リサーチの調査で明らかになった。1位は前年に続きゲームソフトメーカーのスクウェア・エニックス・ホールディングスで、1925万円だった。
同社が、2013年3月期決算の上場企業2375社を対象に調査し、それによると、平均年間給与は対前年比1万円増となる598万1000円。前年よりも増加したのは1248社、減少したのは1116社となった。また、構成比は次のようになった。
・1000万円以上 41社
・700万円以上~1000万円未満 394社
・600万円以上~700万円未満 615社
・500万円以上~600万円未満 748社
ランキング上位は次のようになったが、1位スクエニ以外はテレビ局、総合商社がほぼ占める形となった。
1 スクウェア・エニックス・ホールディングス 1925万円(1709万円)
2 日本テレビホールディングス 1491万年(1425万円)
3 東京放送ホールディングス 1484万円(1377万円)
4 フジ・メディア・ホールディングス 1479万円(1510万円)
5 朝日放送 1444万円(1397万円)
6 三菱商事 1419万円(1412万円)
7 伊藤忠商事 1389万円(1281万円)
8 三井物産 1363万円(1361万円)
9 野村ホールディングス 1334万円(1367万円)
10 住友商事 1309万円(1352万円)
また、ランキング外では、1億円プレーヤーの役員13人を出しているファナックは従業員平均では1056万円で33位となっている。スクエニは事業会社とは異なり、持ち株会社で社員数も少ない上に高年収社員が多いため、このランキングでは1位の常連となっている。
業種別で見れば、電気・ガス業の693万2000円が最も高い。電力会社は原発停止と燃料費高騰の影響を受け、電力料金値上げの代わりにリストラを飲んでいるが、東京電力619万6000円、中部電力801万4000円、関西電力782万8000円となっている。