東京五輪はアトランタの再来かリオの二の舞か、株価上昇の鍵

 東京が2020年の五輪開催都市に決定し、東京株式市場の日経平均株価は前週末比で、一時は400円近い上げ幅となった。過去の五輪と株価との間には関係が深く、1996年の米アトランタ五輪のように株価が2倍以上になった例もあり、過去の例をふりかえってみる。

 まず、日興アセットマネジメントがまとめた、マーケットトピックス「楽読」の「東京オリンピックの経済効果および過去のオリンピック開催国の株価推移」のチャートを見てみることにする。


日興AMより


 アトランタ、シドニー、アテネ、北京、ロンドンいずれの都市も開催決定から上昇を始める。特にアテネはバブルとなり3倍以上に跳ね上がった。しかし、開催までの時間が長いために、アトランタ、シドニー以外では持続的な上昇はなく、リーマンショックを挟んだこともあり、一度は調整。その後、開催する際に再浮上する現象が出ている。

 決定から開催まででは、アトランタが2倍以上に、シドニーが約70%、アテネが約30%、北京が約40%、ロンドンが約7%の上昇となった。 

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