さきほど相続の話題を見てみたところで、次は相続で資産を受け継いだオールドマネーと、自力で成り上がったニューマネーとの対比を見ていることにする。まず、
自力で成り上がった人は男性が70%、女性が33%となっている。相続と自力の両方という人は男性16%、女性14%だった。
◆人数と割合
自力型 65% 12万9505人
相続型 19% 3万7850人
中間型 16% 3万1880人
◆金額
自力型 66% 18兆3400億ドル
相続型 18% 4兆9350億ドル
中間型 16% 4兆4950億ドル
◆自力型の職業
金融 22.0%
財閥 5.2%
不動産 5.0%
◆相続型の職業
無職・財団 15.4%
金融 14.0%
財閥 7.9%
まず資産総額が圧倒的に多いのが自力型。相続が他の約4倍の資産額に上ぼる。これは、上場によって資産額を増やしたり、会社や事業の売却によって大きなレバレッジが働くことになるため。他方で、相続型は現在ある資産を防衛する、という考え方のため、大きく増やそうとリスクを取らないために、こうした差となって現れている。
また、相続型と相続した上で自力で成り上がった中間型は、資産総額は相続型とあまり大差ない。