米SNSツイッターが12日、米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)の申請手続きを行ったと発表した。2006年の創業から世界でも代表的なSNSに成長したが、その間に内紛が噴出。ようやく次のステップに移行できる状態に来たが、これまでを振り返ってみる。
元々は、オビアスコーポレーションの個人プロジェクトとして始まり会社化したのが同社。08年10月にウィリアムスがCEOに就任し経営にあたるが、ここからすでに危機が芽生えていた。
米誌フォーチュンで取り上げられた記事でそのあたりが明らかにされている。
その内容によると、秘密裏の取締役会、権力闘争、コーチ屋の過剰な介入などがあったのだという。コーチ屋というのはシリコンバレーでは有名人で、グーグルのエリック・シュミット氏らと関係が深いビル・キャンベル氏が強く介入してきたことで、2010年10月には、ウィリアムスは熱意を失っていたという。
同12月に休暇に出かけ帰ってこずに1月も休暇。翌年の3月に、自身はマネジメントから離れることを明らかにした。10月になって、正式にウィリアムズがCEOを降り、ディック・コストコ氏が後任CEOになった。
だが、2011年5月、CTOのグレッグ・パス氏が去り、6月に共同創業者ビズ・ストーン氏が会社を去った。
すでに、2009年2月にドーシー氏はスクエアを創業。ウィリアムズ氏とストーン氏は共同でミディアムというSNSを展開するなど、もう心ここにあらずの状態だ。本当の意味での起業家が集まっていたのだろう。
フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOがツイッターをライバル視して、よく動向を調べていたという。だが、いつの日にかその必要がない存在になっていた。
だが、ここからまた巻き返しがあるかもしれない。