中国長者番付トップは2.2兆円で新記録更新

 胡潤研究院の中国の長者番付が発表され、株式市場の低迷で、資産総額を大幅に減らした富豪もいる中、トップに躍り出たのは、不動産企業・大連万達グループの王健林(Wang jian lin)氏となった。資産総額は1350億元(2兆2000億円)で、胡潤研究院が15年前にランキングを始めて以来、最高記録を更新した。これまでは、2007年に楊恵妍(Yang hui yan)一家が記録した1300億元(2兆1000億円)が最高だった。


王健林氏
 59歳の王健林氏の財産は昨年比108%の増加。資産の80%は不動産だった。去年1位だった、大手飲料メーカー・ワハハグループの宋慶後(Song qing hou)氏の資産総額は昨年比44%増加して、1150億元(約1兆8000億円)だったが、トップには及ばず2位に退いた。富豪ランキング始まって以来、資産総額1000億元以上の富豪が2人出たのは初めての事だ。

 業界別にみると、新しく富豪ランキングに登場した人の割合では不動産業が最も多く、23.5%を占めた。またランキングのボーダーラインは20億元(約300億円)で、2008年金融危機の時と比べると3倍近くなった。

 中国では、富めるものは益々豊かになっている様子が伺える。だが、依然として13%の中国人が、毎日数百円で生活していて、1億人以上が極貧生活をしているという統計もある。ネット上では、富豪ランキングが発表されると、政府関係者と汚職があるのではないか? など非難の声が飛び交っていた。

◆中国長者番付(名前、資産額、対前年比、年齢)
1 王健林 220億ドル 114% 59
2 宋慶後 187億ドル 48%  68
3 马化腾 101億ドル 55%  42
4 魏建軍 84億ドル  200% 49
5 杨惠妍 83億ドル  60%  32
6 李彦宏 81億ドル 1%   45
6 楊斌  81億ドル  3%   59
8 许荣茂 70億ドル  49%  63
9 张近东 64億ドル  73%  50
10 许家印 61億ドル  11%  48
10 姜滨 61億ドル  91%  55

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