年収格差1000万円の実態 木曜日からでも間に合う週刊経済誌ランキング

 今週の週刊経済誌ランキング1位は「週刊ダイヤモンド」。今週は各誌が「あやかり」特集を持ってきて、東京オリンピック、アップル、半沢直樹と並んだ。中でも、準備万端整えて充実した特集を組んだのはダイヤモンドで、何せ同誌には、半沢直樹シリーズ第4弾の「銀翼のイカロス」が連載中で、この優位性をフルに活かして「半沢直樹はどこにいる?」という
サブタイトルをくっつけて銀行特集を組んだ。

 ◆1位 週刊ダイヤモンド 頼れる銀行 頼れない銀行
 半沢直樹シリーズ最新作「銀翼のイカロス」を掲載中の同誌が「半沢直樹」を特集の随所に絡めてきた。タイトルは「半沢直樹はどこにいる? 頼れる銀行 頼れない銀行」――。

 銀行業界を暴きだし、「倍返しだ」と言わんばかりの特集。「付き合いたい銀行・付き合いたくない銀行」や「銀行マンの著しいレベル低下」など、赤裸々なタイトルが並ぶ。銀行に就職が決まった学生は「勝ち組」と評されるだろうが、実はドラマ以上に過酷な実状が見えてくる。50歳で事実上の定年となるのが、業界暗黙ルール。同期前後で執行役員が出ると、他は出向。減点主義から生まれる格差は、年収差1000万円。では業務は、融資や再建といった力強いものなのか?

 第2特集は「冠婚葬祭互助会の危機」。取材開始から8カ月以上にわたる攻防の末に、初めて業界の財政的危機の実態を世に問うた力作。

 ◆2位 日経ビジネス 五輪経済予測30
 「五輪経済 予測30」では、予測の第1番は「”第4の矢”登場でアベノミクス加速」。ここでは、竹中平蔵氏の言葉が引用される。

 「五輪誘致による直接的な経済効果はそれほど大きくないだろう。しかし、アベノミクスとの相乗効果により、経済成長への追い風となるのは間違いない」と。もてはやされ始めた「アベノリンピクス」はその代名詞となるのか。あとは技術面、制度面、ビジネス面などの予測。

 ◆3位 週刊エコノミスト 2013年度下期経済総予測
 過去のデータから見ても五輪は株価の上昇や経済効果も期待できる。しかし、いつもながら日本は大きな問題を抱えている。下半期、日本経済はどこへ向かうのか。アベノミクスを阻害する各方面に存在するリスクを検証する。

 ◆4位 週刊東洋経済 アップル再起動&電子部品サバイバル
 アップルが、iPhoneの後継機種を発表。しかし、どうやら市場の期待を超えられるものとは言えなかった。 「アップル最大のミスは、ジョブズを死なせたこと」。ジョークではあるが、いや、真剣にそう思っているアップルファンは多い。アップルの可能性とアップルの部品を担う日本メーカーの生き残り策をレポートした。

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