ポールソン氏ファンドが3年ぶりの絶好調

 米著名ヘッジファンドマネージャー、ジョン・ポールソン氏の運用会社ポールソン&カンパニーの9月の運用成績が好調で、リカバリーファンドは4%を超え、年率で約40%となっている。

 米サイトビジネスインサイダーによると、各ファンドのリターンは次のとおり。
エンハンスド       3.14% 25.59%
アドバンテージ+     1.22% 15.76%
クレジットオポチュニティ 0.65% 14.85%
リカバリー        4.17% 39.31%

 リカバリーファンドは、金融緩和政策をもとにインフレが進行すると見て、金と不動産をポートフォリオの中心に据えており、ここ2年間は散々な成績で運用資産は半分以下になっていた。

 また、英フィナンシャルタイムズによれば、ギリシャの銀行部門が魅力のある投資先だという見方を示しており、ポールソン氏をはじめ、いくつかのヘッジファンドが投資を行っているという。2014年の成長率が7年ぶりにプラス成長に転じることが予想されており、ここ2年間の低迷を挽回しそうだ。

 また、プエルトリコの「セントレジスバイーアビーチリゾート」と「ビーチリゾート&ゴルフクラブ」の株式を取得し富裕層向け高級リゾートの展開にも乗り出し、また、税金を繰り延べするアービトラージファンドの開設も行うなど投資の手を広げている。

 一方、著名ヘッジファンドマネージャー、ジョン・テイラー氏率いる世界最大のFXヘッジファンドのFXコンセプツは、今年に入り15%のマイナスで、ファンドノ一部閉鎖と人員削減を行う、とCNBCが伝えている。

 今年はポジション取りしだいで明暗が大きく別れている。

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