米政府閉鎖で、33歳世界一の投資家が10億円支援

 米国の政府機関が閉鎖してからすでに1週間が経過する中、31歳で報酬額世界一になった元ヘッジファンドマネージャー、ジョン・アーノルド氏が10月いっぱいまで政府機関が閉鎖した際には、貧困層の子供への学費と医療費がストップし6州、7195人が少なくとも影響を受けるとして、1000万ドル(約9億7000万円)を支援することの決定した。ナショナル・ヘッド・スタート・アソシエイション(NHSA)が発表した。


ジョン・アーノルド夫妻
 貧困層の子供への学費と医療費の支援を行う財団NHSA。同財団によると、ジョージア、アラバマ、コネチカット、フロリダ、サウスカロライナ、ミズーリの6州が影響を受けるため、アーノルド氏の財団が支援を申し出たのだという。11月1日に政府が開かない場合は、全米で8万6000人以上が影響を受けるという。

 提供資金は、無利子で返済期限を特に決めていない性質のものだという。

 アーノルド氏はエンロンのヘッドトレーダーとして活躍し、エネルギートレードの神童と業界で異名を取った。そして独立後は、ヘッジファンド運用会社社ケンタウルスエナジーを設立し、2005、06年にはそれぞれ300%超、200%超のパフォーマンスを記録した。

 そして、2006年には、わずか33歳の若さで、ヘッジファンドマネージャー報酬ランキングで1位になっている。推定資産30億ドル。昨年、業界からの引退を発表し、現在は妻のローラさんとともに設立した財団で慈善事業での活動に専念している。

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