日本のオンライン利用者は半分は45歳以上

 米調査会社コムスコアは15日、日本のオンライン事情について調査したレポート「JAPAN DIGITAL FUTURE IN FOCUS 2013」を発表した。オンライン人口は、7360万人となり、世界で4番目。使用人口のうち約半数を45歳以上が占めるという、高齢化現象が見られた。

 まず、各国のユーザー数ランキングだが、3億人以上を擁する中国がダントツの1位。また、インターネット創世記は過半数を占めていた米国の低下は年々進んでおり、2位を守っているが、全体に占める割合は10%少々となっている。
 
 ◆各国のユニークユーザー数ランキング
中国  3億5012万人
米国  1億9151万人
インド 7605万人
日本  7365万人
ロシア 6406万人
ブラジル6321万人
独   5285万人
仏   4261万人
英国  3915万人
伊   2922万人

 そして、日本の使用人口の年齢別の内訳だが次のようになる。

 ◆使用人口の年齢別内訳

   15~24 25~34 35~44 45~54 55以上

日本 15%  19%  23%  18%  26%
世界 26%  26%  21%  14%  13%
アジア28%  30%  23%  11%  8%



 世界やアジアと比較しても、15~24までの若年層や、25~34の壮年層が日本の場合は低く、45歳以上の割合が高くなり、55歳以上にいたっては世界の2倍、アジアの3倍以上となっている。レポート上では原因については触れられてはいないものの、パソコンの普及はもちろんだが、いかに余暇時間があるかどうかという点は大きいだろう。

 また、年間の使用時間を男女で比べて見ると、全体的に男性の多く、24歳以下と55歳以上で多くなる傾向にあった。

 ◆年間使用時間
   15~24 25~34 35~44 45~54 55以上
男性  25.8  22.0  20.5  20.8  22.1
女性  17.2  15.3  20.0  20.7  19.3

 主なサイトのユニークユーザー数だが、ヤフー、グーグルの2強状態は変わらないが、FC2、CAなどのブログ勢が健闘しているのが、日本の大きな特徴。また、アマゾン、楽天のEC勢も健闘している。動画サイトでは、ユーチューブが1位だが、2位ニコニコ動画、FC2の3社で48%とほぼ半分を占めている。

 ◆各サイトのUUと、1分あたりUU
ヤフー    6492万人 146.7人
グーグル   6364万人 149.6人
FC2     5253万人 53.3人
NHN    4722万人 55.0人
アマゾン   4536万人 27.4人
マイクロソフト4498万人 25.4人
CA     3772万人 28.0人
楽天     3765万人 32.9人
ウィキペディア3660万人 16.5人
NTT    3654万人 12.0人

 最後にモバイルユーザーの内訳だが、年齢が上がるにつれて保有率が高くなっており、55歳以上が39%と最も多くなっている。

 ◆モバイルユーザー年齢別内訳
   13~17 18~24 25~34 35~44 45~54 55以上
日本  6%  8%   14%  18% 15%  39%

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