日本の富裕層は1年で130万人減少、減額580兆円

資産の割合は現預金の保有が増えている?

 ◆10万ドル以上の人口と割合
アメリカ 8672万人 22.1%
日本   5545万人 14.1%
イタリア 2920万人 7.4%
フランス 2666万人 6.8%
イギリス 2566万人 6.5%
ドイツ  2528万人 6.4%
中国   2485万人 6.3%
カナダ  1318万人 3.4%
豪    1152万人 2.9%

 また、金融資産とそれ以外の資産の割合の推移だが、金融資産を増えているが、これは老人たちの手元資金が増え、一方でそれ以外の資産は、特に不動産価格が一貫して下落していることで減少しているとも考えられる。金融資産の内訳で見ても、流動資産の割合が高くなっており、現預金が増えた可能性がわかる。

 また、株式は2005、06年の約半分で、東日本大震災が発生した2011年は6.5%と最も割合が下がった。2013年の統計はまだ公表されていないが、05、06年水準までは上がるのではないだろうか。

◆全資産の内訳
    金融資産  それ以外  負債
・2000 53.3%  46.7%  15.6% 
・2013 59.4%  40.6%  13.9%

◆金融資産の内訳
    流動資産  株式   その他金融資産
・2000 53.6%  10.9%  35.5%
・2012 55.3%  9.5%   35.2%

 円安とインフレが進めば資産が大きく棄損されることが、今回の調査で現れた。日本から富裕層がいなくなるとは言わないまでも、アベノミクスが進むことは必ずしも良いことばかりではないということだ。

日本の富裕層に関する参考記事はこちら
日本の富裕層の資産について

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