中国のフェラーリオーナー平均年齢35歳、他国より10歳若い

 中国のフェラーリオーナーの平均年齢が35歳であることが、同社の香港進出30年の式典で明らかにした。中国は、他国の市場よりもオーナーの平均年齢が10歳~15歳程度若いとも言われているが、その実態の一つが明らかになった。


 中国人によるフェラーリ事故はよく報道されるが、その一つがオーナーの年齢の低さにあるのではないか。

 昨年3月、中国共産党幹部の令計劃氏の息子が1億円のフェラーリ458スパイダーを運転し、猛スピードで壁に突っ込み、息子は死亡し同乗していた女性2人も重体を負った。3人は全裸に近い状態だった。

 同5月、シンガポールで富裕層子弟が運転するフェラーリが猛スピードでタクシーに衝突し、乗客の日本人女性らが死亡した。

 同6月、中国・景徳鎮市の幹線道路を50キロオーバーで走行していた5人のフェラーリ運転手の運転免許を停止した。

 表ざたになっているだけでも、こうしたフェラーリに関する事故や違反が相次いだのが昨年。フェラーリは昨年、7318台を生産。しかし、今年は減産することを、ルカ・ディ・モンテゼーモロ会長が言明している。特に中国の伸びが著しく、米国の2000台に続き、500台を販売している。減産は、一部には中国の影響もあるのではないか、と見る向きもある。日本ではどうか。これまでの民間が調査したいくつかの結果を見てみる。

 日本テレビ系「金持ちA様×貧乏B様」の調査では、 28人を調査し平均年齢は36歳。職業は約70%が会社社長だった。

 フジテレビ系「めざましテレビ」のコーナー「ココ調」がオーナー50人に聞き取り調査を行った結果、平均年齢は43.3歳だった。

 おおむね、前者の調査結果は若いが、番組名のとおり、格差を対象にした内容のため、いわゆる1000万円以下の中古車を月賦で購入するオーナーも含まれており、若くなっている。おおむね40歳前後~と見れば良いだろう。

 中国は、昨年のWSJの報道でも平均年齢は35歳前後と明らかにされているが、他国の市場に比べても10歳程度若いという。

 ルカ·ディ·モンテゼーモロ会長は「中国におけるフェラーリの所有者の平均年齢はかなり低く、35歳だが、我々のプログラムがとても成功しているということ」としている。

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