中国で一番多くお金持ちが暮らす都市はどこか? このたび、米誌フォーブスが発表した最新の富豪ランキングの結果、北京が他の都市を押さえて再びトップに躍り出た事が明らかになった。
フォーブスによると、中国の大富豪400人のうち、58人が北京で生活していた。このうち、百度、奇虎、新浪など、中国のIT関連企業は北京を本部においていて、経営者もそこで暮らしているケースが目立った。
政治の中心は北京、経済の中心は上海と言われがちな中国で、今回は北京が存在感を見せた形だ。ちなみに北京に続いて、上海、深圳が多く、それぞれ37人、34人が両都市で暮らしていた。
最新の富豪ランキングで、トップの座に躍り出た万達集団の王健林氏。王氏もこの北京で大成功した富豪の一人と言えるだろう。万達集団は、中国全土に71つのデパートと、40の5つ星ホテルを所有しているとされるが、特に、北京の中心部で万達手段が開発した地域は、王権林帝国の心臓部とだという。
土地の値上がりが凄まじく、一年間で73%増加。これにより、王氏の資産総額は昨年の488億元(約7700億円)から860億元(1兆3700億円)に激増し、ランキングトップに躍り出た。
不動産業が回復基調なのかと思わせる一方で、今年は価格の下落などから、財産を大きく減らした不動産関連のトップも少なくなかった。