エルメス、円安響く(第3四半期)

 仏高級ブランド、エルメスが6日発表した第3四半期決算で、売上高は前年同期比5.5%増の8億9550万ユーロ(約1194億円)となった。為替損益を加味すれば12.9%増となる。

 革、時計、テーブルウエアが前年同期比より減となったが、そのほかはおおむね前期比を上回っており、日本円と米ドルの為替が業績にも影響を与えている。

 エルメスは、日本市場については、前年同期比19.6%減の1億820万ユーロだった。しかし、円安要因も大きいのだが、上半期の売上高が7%増となっていることもあり、市場そのものの購買意欲についてはポジティブな見通しを示している。

 米国は為替要因があっても13.5%の高い伸びで、また、アジア(日本のぞく)も2ケタの伸びとなっており、通期の見通しを10%以上引き上げている。営業利益率も昨年の32.1%に迫る水準になると見ている。


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