ツイッター創業者ジャック・ドーシー氏が起業したスクエアが来年夏にも新規株式上場(IPO)の検討をしていることが6日、米WSJの報道でわかった。今週末にツイッターが上場するが、両方の株式を合わせるとドーシー氏の個人資産は10億ドルを超えることになりそうだ。
ドーシー氏が保有するツイッター株式比率は4.9%にあたる2341万株。1株=26ドル換算で6億866万ドル(約600億円)となる。
スクエア株式の保有比率は公式にはされていないものの、過去のいくつかの報道などでは25~28%程度とされている。昨年、会社全体のバリュエーションは32億ドルとされており、仮に25%だとすれば約788億円となる。合計すれば1000億円を超え、ビリオネアとなる。
スクエアはドーシー氏が立ち上げた、携帯電話などでカード決済を行う端末機を扱う会社。EC事業がまだ商取引全体の約1割程度というだけに、今後の市場の伸びを期待されている企業でもある。
売上高は来年には10億ドルになるとも言われており、早々にもツイッターを超える可能性を秘めている。現状ではまだ赤字だが、2015年には黒字に転換するという見通しをドーシー氏が社内では話しているのだという。社外取締役陣にも、スターバックスコーヒー会長兼CEOのハワード・シュルツ氏らも名前を連ねるなどしている。