急騰Bitcoin、4日で3億円荒稼ぎ「宝探し機」

 取引市場で連日高値を更新する仮想通貨「Bitcoin(ビットコイン)」だが、たったの4日間で300万ドル儲けたツワモノが出現した。ビットコインの儲け方は、何も相場だけだはないのだ。つまり、「宝探し」と同じで「マイニング(採掘)」による、儲け方もあるのだ。ここでのツワモノは後者の方。

 中央銀行の裏付けのない無国籍の仮想通貨であるビットコインだが、数年前はほぼ無価値だったものの、キプロスの預金閉鎖なども契機に今年に入ってから俄然注目を集めるようになり、400ドルに乗せるまで高騰している。

 ちょっとした長者も数多く出ており、著名投資家でVCのウィンクルボス兄弟も200ドル台の時代に1100万ドルを投資。「将来は100倍以上の市場になる」と予測し将来的にはETF創設を考えていたり、周辺ビジネスも盛り上がってきそうな勢いだ。

 ただ、投資以外に宝探しにも金儲けの手段がある。それはマイニング(採掘)と言われ、ビットコインのアルゴリズムをうまく破れば、ビットコインが沸いて出てくるという、文字通りの宝探しが行われてもきた。

 それも現在では競争が激化し、個人ユーザーが太刀打ちできる範囲にはなく、業者がそのアルゴを打ち破るハードウェアを販売しているのが現状だ。今回、大儲けしたのはその開発業者だ。

 米サイト、ビジネスインサイダーによると、「KnCMiner」という会社で、ビットコインが「MT.Gox」市場において11月7~10日の間の価格急騰の4日間で、300万ドル販売したのだという。

 同社が扱うハードは「ジュピター」2295ドル、「サターン」2695ドルとなっているが、公式サイト上にはソールドアウトの文字がある。

 ただし、ビットコインの生成量は決まっているといい、あまり採掘されてしまうと、掘り尽くしになってしまう。

 ビットコインは「SHA―256」という名前のアルゴリズムによって動くもの。同社のマイニングはこれを解読し、「最も速度のモデルで、1日あたり0.6コインを掘り当てることができる」としている。

 現在、中国では市場取引とともに、宝探しも盛んであり、掘り尽くすまでは競争が激化していきそうだ。

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