マンダムは18日、3、40歳代男性の特有の悪臭の原因の基を研究・解明したと発表した。これは「ジアセチル」という名の脂臭で、20代の汗臭や、50代の加齢臭とも違い、後頭部などの汗から分泌される乳酸が、ブドウ球菌によって分解されて発生するもの。ノネナールに比べて100倍の拡がりやすさがあるという。特に女性に察知されやすいともいう。
3、40歳代男性の身体の臭いは、一般的に「加齢臭」と認識されがちだが、この加齢臭の原因物質「ノネナール」が顕著に増加するのは50歳以降だということが判明しており、脂っぽい体臭を感じ始める30~40歳代とは明らかにギャップが生じていた。
ちなみに、加齢臭は、背中や体幹部の皮脂中の脂肪酸「パルミトレイン酸」が増加し、これが酸化されることで発生する臭気成分のことを指す。
その成分を分析していったところ、この臭いの元がジアセチルであることも判明。使い古した油のような臭いで、強烈な臭いがする。ちなみに、次のようになる。
酢酸 1
足臭 1/77
口臭 1/86
ジアセチル 1/120
つまりジアセチルは120分の1でも、酢酸と同じ臭いがするということ。足の臭さや口臭と比較しても、周囲に勘づかれてしまうのも納得いただけることだろう。しかも、タチが悪いことに、女性ほど勘づきやすい。では、どういった人が手遅れなのか。次の10個のチェックリストに引っかかる項目が多い人なのだという。
1 頭や首の後ろあたりがべたつくことがある
2 枕カバーに色が付く、または臭いと感じる
3 汗を(頭~首の後ろ)かきやすい
4 肥満、太り気味
5 野菜より肉が好き
6 決まった時間に食事を取れない
7 夜食や間食が多い
8 1回30分以上の運動を週に2回以上していない
9 ストレスを感じている
10 仕事が忙しく休みが取れない
該当する項目が多い人は、もう立派なスメハラな人として認定されている可能性が高い。
さらに、頭頂部や後頭部がその出元であることが判明したが、肝心のその個所を時間をかけて洗わない人が多いことも調査で新たに判明した。
頭を洗う所要時間は、25.3%が「1分以内」だと答えている。さらには「2分以内」では61.4%にも上る。さらに、「頭の後ろ~首」をしっかり洗っているという人は30代が38.1%、40代が50.0%となっている。対策としては、植物性フラボノイドなど、ミドル臭脱臭効果がある成分の入った洗浄剤を利用して洗うことが効果的だという。