4号機の燃料棒4体取出し、初日は無事終了

 東京電力は18日、福島第一原発4号機の使用済み核燃料棒の取り出し作業を行い、午後6時45分で終了した。4体をキャスクに移動し、作業中のトラブルはなかったという。

 東電は「この燃料移送の準備をしてきたが、4体の燃料を無事移送できたことは、わたくしどもにとっても、着実に燃料をキャスクに詰められたかと思う。ただ、作業は続くので慎重に行って、気を引き締めてやってまいりたい」とした。

 4体という成果については、特に評価はせず、結果としての4体として受け止めていた。

 同社によると、午前9時50分から準備作業をスタートし、正午までに燃料棒を入れる容器であるキャスクをプールに入れる。そして、午後3時18分から取り出し作業をスタートし、同3時55分に、一体目の燃料の輸送を完了したという。


4号機プールにキャスク挿入(東電撮影)
 1体あたりの作業時間の目安としては、30分ほどと見ている。

 作業員は合計36人が6班体制に編成されて作業。1班あたりの内訳は東電社員1人、燃料取り扱い装置操作担当2人、工事責任者1人、(プール内の)状況確認担当者2人だという。1班が2時間作業を行い、次の班に交代するというフォーメーションで回る。

 作業終了予定は、来年末までとしている。

 また、詳細については、核防護上で機密にしなければならない項目もあり、細かい点は公表できないものもある。

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