マイナビが発表した「職種別モデル年収ランキング」によると、戦略コンサルタントのモデル年収平均が876万円でトップであることがわった(同社サイト掲載求人情報から集計した結果)。平均年収が最も高い職種と低い職種では、最大で340万円の差だった。
直近5年間の転職希望者の平均年収と、掲載求人数の相関を見ると、2008年9月のリーマンショック以降、平均年収、掲載求人数は共に減少傾向だった。掲載求人数は、リーマンショック後の2009年前半は、前年の半分にまで落ち込んだが、2009年後半から回復傾向になり、2013年前半にはリーマンショック前の約2倍に増加。一方、転職希望者の平均年収は、2011年1~6月まで下がり続け、その後は回復傾向にあるが、リーマンショック以前の水準までは戻っていないのが現状である。
平均年収が最も高かった職種カテゴリーは、金融や不動産・コンサルタントなどの「専門職関連」で457万円、最も低かったのは医療・教育・介護関連の「専門サービス関連」で344万円となり、110万円以上の差があった。
全体的に見ると、技術系・事務系・営業系の平均年収が高く、販売サービス・専門サービスに携わる職種カテゴリーが低い傾向が見てとれる。
さらに細かい職種別で見ると、最も平均年収が高い職種は「経営企画・事業企画・エグゼクティブ系」で604万円、次いでIT関連の技術職である「プロジェクトマネージャー」が591万円、同じくIT関連の「コンサルタント・アナリスト・プリセールス系」が551万円、営業系の「海外営業」が507万円となった。一方、平均年収が低い職種は販売サービス関連の「エステ・理美容・リラクゼーション系」が264万円、次いで専門サービス関連の「保育系」が277万円、販売サービス関連の「調理・調理補助」が307万円となった。
職種別モデル年収ランキング
1 コンサルタント(経営戦略) 876万円
2 金融商品開発・アクチュアリー 775万円
3 用地仕入 771万円
4 不動産事業企画 709万円
5 知的財産・特許 698万円
6 経営幹部、CEO、CFOなど 694万円
7 システムコンサルタント 690万円
8 コンサルタント(生産・物流) 676万円
8 金融営業 676万円
10 営業・企画営業・コンサル営業 674万円